「ユニクロ帝国の光と影」という本で名誉を傷つけられたとして、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口市)が3日、出版元の文芸春秋(東京都)を相手取り、発行差し止めや計2億2千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。 本の著者は横田増生氏で、今年3月に発行された。訴状でユニクロ側は、中国の生産工場や国内の店で、従業員らに低賃金で長時間の労働を強いているという記述は虚偽だと指摘。「ユニクロは働く者の苦痛のうえに1人暴利をむさぼる会社だという印象を与え、ブランド価値を傷つけた」と主張している。 文芸春秋は「綿密な取材で書かれたもので、内容には自信を持っている」とコメントした。