核実験やミサイル発射を続ける北朝鮮への対抗措置として、メキシコ政府から国外追放を命じられた北朝鮮の大使は「朝鮮半島の核問題はアメリカの敵視政策のせいであり、メキシコとは関係がない」としたうえで、「今回の措置は法律的にも道徳的にも根拠がない」と抗議する声明を読み上げました。 これを受けて、キム大使は8日、首都のメキシコシティーにある北朝鮮大使館の玄関前で、報道陣を前に抗議声明を読み上げました。この中で、キム大使は「朝鮮半島の核問題はアメリカの敵視政策のせいであり、メキシコとは全く関係がない」としたうえで、「今回の措置は法律的にも道徳的にも何ら根拠がない」と述べ、強く反発しました。 おととし7月に任命されたキム大使は、メキシコの隣国、グアテマラの大使も兼任しており、北朝鮮に帰国せず、グアテマラで業務を続ける可能性もあると見られます。