藤井聡太六段(15)の「高速のレベルアップ」に、棋士たちが衝撃を受けている。17日行われた将棋の朝日杯オープン戦で羽生善治竜王(47)、広瀬章人八段(31)を破り、史上最年少で全棋士参加の棋戦で優勝を果たした。わずか半月で昇段を果たした藤井六段の強さに周囲はぼうぜんとしている。中でも若手棋士の衝撃は大きい。今後ライバルとなるべき若手棋士が出てくるのか、将棋界の大きな課題となりそうだ。 国民栄誉賞を受賞したばかりの羽生竜王との公式戦初対局を制し、決勝ではA級棋士の広瀬八段を破っての優勝で、六段昇段も最年少記録。この偉業に、“光速の寄せ″の異名で知られる谷川浩司九段(55)は、18歳でNHK杯優勝を果たした羽生竜王に比べて「比較にならないほど価値が高い」と絶賛した一方で「20代、30代の棋士たちに『悔しくないのか』と言いたい気持ちがある」と厳しい言葉を投げかけたという。 藤井六段は29連勝後、