オーストラリアの北部特別地域(準州)の人口350人の町ドッカーリバーが、野生化したヒトコブラクダ約6000頭に占拠され、パニックになっている。地元メディアが28日までに報じた。干ばつによって水場を求めるラクダが、1カ月以上前から町に集まり始め、水道施設などを破壊する状況にまで事態は深刻化。地元当局は、銃撃による駆除を検討しているが、動物愛護団体が反発。ラクダは増え続けており、混乱も日増しに拡大している。 AAP通信などによると、ラクダは町の貯水タンクや水道管を破壊して、水を飲んだり、フェンスを倒して民家に進入するなどしているという。現地で確認されたヒトコブラクダの大きさは、肩までの高さで2・1メートル、体重は900キロに達する。こぶまで入れれば、2・5メートルの大きさで、重さは普通乗用車1台分に近い。住民らは、外出もままならず、急病人やけが人の緊急搬送用の空港も占拠されてしまっており、町の