田島正樹氏が今までの勤め先を辞すに際してこれまでの職場でいかに嫌われてきたかを振り返っている。いわく「人望がないどころの話ではない。すべての人から、程度の差はあれ嫌悪されているのはまず間違いのないところである。事務局へ足を運ぶと、人々の顔ににわかに緊張が走る。歩いていると、向こうからやってくる教員が目を伏せる。話しかけると、誰もが恐怖で蒼ざめる。そんなわけで、学内では私は、出来るだけ人目にふれないように、ひっそりと目を伏せながら歩くようにしてきた」と*1。嫌われやすい人、煙たがられる人というのはだいたい広い意味で「余計なことを言う人」だろう。その「余計なこと」が(集団にとって)つまらなければ本当に白い眼で見られるし、少し面白くても飽きられれば終わり。だから飽きられないくらいまで面白さを磨くか、面倒になって去るかということになる。「真理を見る人は二人いる。子供と狂人。」狂人ではなく愚者だった