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ブックマーク / www.users.kudpc.kyoto-u.ac.jp/~b50999 (1)

  • 応報刑と謙抑主義

    一 はじめに 二 応報刑と刑罰論 三 謙抑主義と刑法理論 四 犯罪と刑罰の謙抑的構想 一 はじめに 稿は、応報刑を「刑罰の応報的性格を認めること」として限定的に解し犯罪予防目的は否定することによって、必罰・干渉主義と対立する謙抑主義が応報刑とも調和するのではないかという視点から、犯罪と刑罰についての謙抑的な構想を素描しようとするものである。 二 応報刑と刑罰論 1 応報概念と応報刑 応報は、なした者になし返すという行為のあり方として抽象化できようが、応報刑を論じるには、復讐や報復、報いといった類似概念をそれぞれに区別しながら、応報概念の幅・広がりを認識しつつ、そのどこに焦点を当てるかを検討するのが有用だと思われる。 (1)復讐は、被害者側によって行われる加害者側への仕返し的攻撃として理解できる。害を被った者の心理的反発(復讐心)による表出的な攻撃であり、相手側の抹殺にまでいたりうる

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