GW中のまっただ中。 終電を逃したぼくは家路を急いでいた。 あれは新手の逆ナンだったのか?深夜の線路沿いでの出来事 “指輪を一緒に探す”女性の逆ナン手法 あれは新手の逆ナンだったのか?深夜の線路沿いでの出来事 小さな交差点を右に曲がる。 そこは片側1車線の車通りの少ない道。夜更けで人影はない。 ぼくは線路沿いをまっすぐ歩く。 お腹が空いたな、などと考えていると視界の一部が微かに揺れた。 なんだ?と目線を先に遣ると、20m程向こうでよろめき地面に倒れそうな人がいた。 地面を這いつくばっているようにも見える。 わりとヤバそうかな? そう思い、ぼくは慌てて走り寄った。 「大丈夫ですか?気分悪いですか?」 こう言葉を掛けたのだが、どうも酔っ払って気分が悪くなった人ではなさそうだった。 よく見ると、ぐったりしているどころかキビキビとコンクリートの歩道で何かを探しているようだ。女性だった。 「大丈夫で