※※書籍化に合わせてタイトルを変更しています。(旧題:異世界釣行記 ~ 最新ルアーを持ったおれ、「釣ったヤツが偉い」世界に転移する)※※ ボウズで終わった磯釣りの帰り、おれ、牛尾隼斗は異世界に転移した。 転移先の漁村では、折しも年に一度の釣り大会を開催中。 釣り帰りだった隼斗は当然タックルを持っている。 人々が持つ前時代的な延べ竿や質の悪いリールに対し、こちらは最新鋭のシーバスロッドにルアー。 だが勝負なんてどうでもいい。 目の前に広がっている豊饒の海……見たところ魚種は同じだけど、魚影の濃さは現代とは比べものにならない! 夢中でキャストしたらばんばん釣れる。 中には紫色に輝く「魔ダイ」「魔イワシ」「魔グロ」なんかもいる――魔力を持っているからふだんはまったく釣れない魚だって? そいつら、おれのルアーにバカ食いしてくるんですが……。 しかもこの世界はどうやら「釣れるヤツ」が「すごいヤツ」と