7月29日に行われた参議院選挙。与党である自民党と公明党の大敗北は当然、海外メディアの注目も集めた。英エコノミスト誌は最新号(8月4日号)で、この選挙に関して2本の記事を掲載している(参照記事1/記事2)。またニューヨークタイムズは社説で、安倍晋三首相の敗因を分析した(参照リンク)。これらの記事を読むと、外国から日本がどう見えているのかがうかがわれて興味深い。 安倍首相の政策は“軍国主義的なナショナリズム”? ニューヨークタイムズの記事は、安倍首相を「軍国主義的なナショナリズム」を推進してきたとする。彼らの目から見れば、「戦後レジームからの脱却」はすなわち「復古主義」ということになるのだろう。アメリカが導入した現在の憲法を自主憲法で置き換えるという主張や、慰安婦問題で「狭義の強制性はなかった」と分かりにくい説明で謝罪しようとしない姿勢も、そうした見方の根拠になっていると言えるだろう。 この