以前「記者の眼」の欄で,国立情報学研究所(NII)のトップエスイープロジェクトを紹介した(トップエスイープロジェクトをご存じですか)。トップエスイープロジェクトは,学生ではなく,社会人のITエンジニアを対象に最先端のツールや技術を教える教育プログラムである。 トップエスイープロジェクトと同じように,ITエンジニアを対象にITの授業を提供する教育プログラムは,実はほかにもある。今回はその一つとして,産業技術大学院大学の「情報アーキテクト専攻」を紹介したい。 産業技術大学院大学は2006年4月に新設された専門職大学院の一つで,首都大学東京の「兄弟大学」の位置づけになる。同大学院大学の情報アーキテクト専攻は,最初から社会人を主な対象としており,平日の授業は社会人が受講しやすいように午後6時半に始まる。実際,生徒の9割以上が社会人のITエンジニアで,最も多いのは30歳前後のエンジニアだそうだ。所属