「独立」投票前に衝突、1人死亡=民族間で緊張高まる-イラク 19日、イラク北部キルクークで、クルド人自治区の独立の是非を問う住民投票が行われることを祝う人々(AFP=時事) 【カイロ時事】イラク北部キルクークで18日夜、クルド人自治区のイラクからの独立の是非を問う住民投票実施を祝うクルド人と反発するトルクメン人が衝突し、クルド人1人が死亡、3人が負傷した。イラクのメディアが19日伝えた。イラクの中央政府や周辺国が反対する中で強行される見通しの住民投票を前に、民族間の緊張が高まっている。 キルクークはイラク屈指の産油都市。2014年に過激派組織「イスラム国」(IS)の攻勢を受けてイラク軍が敗走した後はクルド自治政府が実効支配しているが、イラク中央政府も管轄権を主張し、帰属をめぐり双方が鋭く対立している。キルクークはクルド人自治区には属さないものの、8月に住民投票への参加を決めた。(2017/