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ブックマーク / maplecat-eve.hatenablog.com (3)

  • 『ホーリー・モーターズ』(レオス・カラックス/2012) - maplecat-eve’s blog

    100年前に壊れたはずのオルゴールが突如メロディーを奏で始めたかのような、恐怖と驚きと、何より望みが託された映画。レオス・カラックスの待望の新作は、彼の作品がいつもそうであったように、再度、映画と対峙する「動機」を冒頭の画面に示す。リュミエール兄弟以前にエティエンヌ=ジュール・マレーによって発明された写真銃で撮影された、少年のダイナミックな運動。ここで人間の身体、運動というカラックスのキャリアを貫くテーマと同じくらい重要なのは、この100年以上前に記録された少年の運動が「行って、戻る=中断される」運動であったことであり、ここには『汚れた血』におけるドニ・ラヴァンの、多幸感の絶頂から同じく中断されてしまった、あの疾走を重ね合わせることの意義、以上のものがある。なぜならこれは、この100年以上前に撮られた少年の映像を、まだ20代半ばのカラックスがまったく意図せずに、あのとき繰り返していた、とい

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  • レオス・カラックス@ユーロスペース - maplecat-eve’s blog

    『ホーリー・モーターズ』先行上映+レオス・カラックス登壇@ユーロスペースに行ってきました。朝7時半から並んだのもよい思い出です。大変なことになりましたが、テンションあがったね。『ポンヌフの恋人』のときは二晩前から並ぶ人がいた、というエピソードを聞いて敵わんわー、と思った次第。 さて、この日のレオス・カラックス×岡田利規×佐々木敦の対談は、ツイッターでも問題に感じた点を表明してしまったように、まったくうまくいきませんでした。あらかじめ断っておきますが、この記事自体は、うまくいかなかった対談を曝してやりたいといった悪意は微細もありません。また、1時間に渡った対談の完全版などそもそも書けるわけがないので、カラックスの言葉を中心に拾うことにしたことを了承した上で読んでいただけると助かります。なのでこれを読んでもあの場の空気は分からないはずです。間違っても佐々木氏や岡田氏の話に耳を傾けていなかったわ

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  • 『Holy Motors』@Festival de Cannes 2012 - maplecat-eve’s blog

    ついに!レオス・カラックス『Holy Motors』のポスターが公開。公式にアップされた編からの抜粋動画(22秒)、及び、カンヌのプレスキット(WildBunch公式サイトにてダウンロード可)から推測するに、これはかなりエッジの尖った作品であり、凄まじい作品だということが強烈に伝わってきます。実際に作品を体験する前に批評めいたことを言うのは単なる余計なお世話でしかない(当然だ!)、ということを前提にして言いますが、おそらく『Holy Motors』の隠れ副題は、「ポンヌフの亡霊」ではないか、と勝手な推測をつけています。えーーその根拠は・・・実際に作品を体験してから述べます!あと、スチールやプレスキットから連想するに、今年生誕100周年の”ジョルジュ・フランジュ”はキーワードになりそうだね。 カイリー・ミノーグの出演が明らかになった!という段階での過去記事。 http://d.hatena

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