前回の「自動回復方式」に続いて、近年のゲームデザインのトレンドを探る第二回では「HUDレス」というテーマで書いてみたい。 HUDの原義は“Heads Up Displays(ヘッドアップディスプレイ)”、視界に重ねて情報を表示する方式の意味だが、コンピューターゲームにおいてはオーバーレイと呼んだ方が適当かもしれない。ゲーム画面に重なって表示される情報の事で、ヘルスの値・武器の残り弾数・ミニマップ・ステルスメーター等が代表的な物となる。一般的には画面の四隅や下端に置かれて、プレイ中の画面に重なって邪魔にならないようにされているが、ここ2, 3年の間にこの様な表示を出来るだけ排除しようという意図を持ったFPS及びTPSゲームが増えて来ている。 具体例としてデザイン的にHUDの表示を出来る限り無くそうと試みているゲームでは、Dead Space, Mirror's Edge, Alone in