3月期見通し 利益、製造業トップ 任天堂は29日、2009年3月期連結決算の業績予想を修正した。売上高は、08年10月時点の予想より1800億円少ないが、過去最高の1兆8200億円(前期比8・8%増)となる。税引き後利益は1150億円少ない2300億円(同10・6%減)となるが、世界的な不況でトヨタ自動車やソニーなどの業績悪化が相次ぐ中、任天堂は円高による為替差損をゲーム販売の伸びで補い、国内メーカーの利益トップに立つ見込みだ。 欧米を中心に販売が好調で、家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」は、08年4~12月に世界で前年同期より約4割多い2052万台が売れた。携帯型の「ニンテンドーDS」も前年同期を上回る2562万台を販売した。金融危機の影響で消費が冷え込んだ昨年の年末商戦でも、売れ行きは鈍らず、08年は米国、欧州でのゲーム機販売台数の年間記録を塗り替えた。本業のもうけを示す営業利益も53