アメリカの景気はどうなるでしょうか?実際に街で見る限りは、今のところさほど景気が悪化しているようには見えません。しかし私が見ているのはニューヨークの中心地です。上澄み中の上澄みであり、ピラミッドに例えれば、てっぺんのホンの一角に過ぎません。しかも今は、景気が悪くなるとすれば、その出だしのホンの数日目に過ぎないのです。全体の景気は、これから悪化していくと考えるべきでしょう。 日本ではバブル崩壊後、数年に亘ってお金の巡りが悪くなり、デフレが起きました。しかし日本に於いては個人の貯蓄が大きくあったので、そんな中でも貯蓄を取り崩しながら暮らしていくことが可能で、その場合はデフレ、即ちモノの値段が安くなることはいいことだ、などど云う主張もあるくらいでした。一方アメリカに於いては、個人の貯蓄は平均で月給の2ヶ月分しかないと云われています。人々はお金を借りながらモノを買う、と云うことに慣れきっています。