コーヒーを飲むと、ある種の病気にかかりにくくなる? そんな論文が最近、米国で報告されたそうです。特にコーヒーが好きな人にとっては、気になる話です。どのような研究でしょうか。米・ボストン在住の内科医、大西睦子さんの報告です。 ◇1日2~3杯のコーヒーの摂取で、死亡率が18%減少 まず、2017年7月11日の米国内科学会誌(AIM)に報告された二つの新しい論文からご紹介します。一つ目は、ハワイ大学がんセンター(UHCC)のパク・ソンイ博士らによる論文です。 パク博士らは、日系アメリカ人、ラテン系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人、ハワイ先住民、白人(計18万5855人)--を対象にした多民族コホート(特定の集団を一定期間追跡・観察する)研究により、コーヒーの摂取と、全死因死亡率や特定の疾患による死亡率の関連性を調べました(平均追跡期間16.2年)。 調査中、5万8397人の参加者(約31