中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。 ラオックスを買収したことで日本でも有名になった中国の家電量販大手蘇寧雲商(旧社名:蘇寧電器)の2013年度第3期の業績報告が発表されましたが、大幅に悪化してます。売上高は前年同期比▲2.5%と微減にとどまったものの、最終利益ベースでは前年比▲118.11%、つまり赤字に転落し、1.08億元の赤字となりました。 業績が落ち込んだ要因として、蘇寧は以下の要因を挙げています。 (1) 第3四半期までのマクロ経済が低調 (2) 家電省エネ補助政策が終了 (3) デジタルIT製品の市場全体が軟調 この他、店舗の閉店も要因の一つであり、第3四半期までで150店舗を閉鎖し、96店舗の純減となっています。閉店に伴うコストにより営業外支出が前年同期比34.89%増加し、短期的支出の増加につな