ホンダが開発しているeVTOL。いわゆる”空飛ぶクルマ”である。このeVTOLのパワーユニット開発を主導しているのは、かつてホンダのF1用PU開発にも携わった津吉智明LPL(ラージ・プロジェクト・リーダー、開発責任者)である。 その津吉LPL曰く、このeVTOLの開発には、技術者という面だけでなく、実際の技術の面でもF1と強い繋がりがあるという。 世界中で多くのeVTOLが開発されているが、そのほとんどが搭載したバッテリーの電力でモーターを回す方式である。しかしホンダのeVTOLは、搭載されたガスタービンエンジンで発電した電力とバッテリーに蓄電された電力でモーターを回す方式、つまりハイブリッド・パワーユニットを採用しているのだ。こうすることで、モーターに電力を長く供給することができ、航続距離が伸びる。 このPUの随所に、F1の技術が活きているという。 F1由来の技術が入ったモーター 「発電