2015年現在、メール配送の終着点(メールボックスサーバー)とエンドユーザーの間は、ほとんどのメールサービスでPOPS・IMAPSあるいはHTTPS上のウェブメールが利用でき、TLSによるセキュアな通信が可能になっています。 一方で、メール配送、すなわちMTA間のSMTPは未だにセキュアな通信がほとんど実現されていません。 私の確認した限り、実際に著名なサービスでは暗号論的な意味でセキュアなメール配送に対応しているものは見当たりませんでした。 SMTPクライアント側(送信者側のなりすましの排除) かつて、メールの送り主のメールアドレスは自由に詐称可能でした。 自分のメールアドレスを勝手にスパムに使われて、実情を理解しないスパム被害者からのクレームを受け、対応に苦慮した人も多いと思います。 現在はDKIMを用いた送信者認証が利用でき、受信したサーバーは一部のヘッダの偽装を排除することができる