日本語ラップの先駆けライムスターのメンバーで、ラジオDJや文筆家としても活躍し様々な文化に造詣の深い宇多丸さんに、ジェンダーについてお話を伺ってきたインタビューの第2弾。今回は、日本での女性蔑視の風潮について伺いました。 ●行こうぜ!性別の向こうへ 前回はこちら おすすめ記事をお届けします!【telling,メルマガ登録】はこちら! 日本の女性蔑視は、社会の意識の遅れが反映されている ――日本のヒップホップシーンはどうでしょうか? 宇多丸: 前回の話はアメリカが中心でしたが、日本はまだちょっと、問題が顕在化する手前というか、無意識的に実社会の性差別意識や無神経さが反映されてしまっているだけ、というような段階じゃないかなぁ。単純に社会全体の意識の遅れが反映されちゃっているだけ、というか。ヒップホップに限らず、例えば「女は待つ側、守られる側」みたいな価値観の歌は、今も普通に聴かれていますよね。
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