データベースの2つのクラスターアーキテクチャ 企業が扱うデータは、爆発的に増え続けている。莫大なデータを効率よく管理するには、大規模で高性能なデータベースが欠かせない。しかしながら、数年後のデータ増加を予測し、それを見越した巨大なシステムを一気に導入するとなると、初期投資が膨らんでしまう現実がある。 そこで登場したのが、クラスタリングだ。規模のそれほど大きくないサーバーを複数並べ、1台の大きなサーバーがあるように見せかける。そして、それぞれのサーバーに処理を分散させることで、巨大で高性能なサーバーと同様な処理を実現する。処理性能が足りなくなれば、ノードを追加し拡張性が得られるのだ。 拡張性に優れたデータベースのクラスタリングシステムには、現状では2つのアーキテクチャがある。1つは個々のメンバーに専用ディスクを割り当てられるもの、もう1つがディスクを複数ノードで共有するもので、それぞれに長所