始まる前に完全に終わってしまった 五輪開催の間、東京は巨大な「祭り」空間となるはずだったのです。 もちろん色々な事件やイザコザ、不祥事はあれど、基本的にみんな「祝祭」ムードに流されて結果まあオッケーになってしまう。シブヤ、ロッポンギ、ハラジュク、シンジュクからあふれた観光客たちが成りゆき的に中央線沿線に押し出され、高円寺あたりの居酒屋で盛り上がり、インスタマジックかなんかで「#KOENJI」が世界的トレンドワードに浮上したり。そう、いまどきマスコミ情報よりも、勢いのあるSNS拡散のほうが実のある集客効果を見込めるというもの。インフルエンサー的な「お客様」を抱き込めばそこはさらにバッチリというか。また、オールドメディアたる各国テレビチームもこぞって「観光半分」で東京紹介をするため、これはこれでタダで宣伝してもらっている感じになります。 それこそ昭和以来のジモピー商店街の風情や接客が妙に好評で