被災地にエールを――。神奈川県川崎市中原区の等々力陸上競技場で23日にあったJリーグの再開初戦。福島から避難中の人たちも観戦する中、川崎フロンターレのサポーターはベガルタ仙台を横断幕で励ました。試合は逆転負けだったが、サポーターの温かい気持ちは仙台にしっかり届いたようだ。 「きっと光が見えるはずだ」「あきらめないで」。開始前、フロンターレサポーターは「FORZA(フォルツァ)(イタリア語で『がんばれ』の意) SENDAI」と書かれた横断幕に被災地を励ます言葉を寄せ書きして観客席に掲げ、その後、仙台のサポーターに手渡した。 競技場近くには売り上げが寄付される仙台名物の牛タンやバナナの販売コーナーが設けられ、「おいしいものを食べることでお役に立てるなら」と多くのサポーターが買い求めた。 川崎側からの励ましに、仙台のサポーターは「川崎サポーターと書いて友と呼ぶ」というボードを掲げてこたえた。宮城