昨今TVでは子供の携帯電話利用や学校裏サイトのことがスキャンダラスに取り上げられています。こまったことに天下の公共放送、NHKもいじめやネット、携帯電話の専門家でもない人間を担ぎ出してネガティブキャンペーンを張る始末。そこで冷静に問題を分析してみよう、というスタンスのこの本が重要になってくるわけです。日本中の学校関係者に送って読んでもらいたいくらい。 本書の主張の第1のポイントは・「学校裏サイト」でのネットいじめの問題はそもそも学校におけるいじめの構造が反映されているものであり、ネットが利用されることで学校におけるいじめが可視化されるようになった。ということかと思います。それ以外では大人のネット利用で見られる荒らしや誹謗中傷書き込みの問題と同様なものが多いようです。また、著者は「学校裏サイト」ではなく「学校勝手サイト」と呼んでいるのですが、様々なアンケート調査や著者自身の聞き取り調査の結果