吉沢亮主演『青天を衝け』が世帯視聴率11.2%で最終回を終えた。 コロナ禍の影響で例年より放送回数が少なかったが、2月14日の初回は20.0%だった。 舞台が視聴者の注目を集めやすい幕末明治維新であること、主人公が日本資本主義の父・渋沢栄一と大河として異色だったこと、演じたのが人気俳優の吉沢亮(27歳)だったことなどから、『八重の桜』以来8年ぶりの大台と船出を飾った。 視聴者の期待の高さがうかがえた。 ところが3月末には15%を切り、秋には12%台が普通になった。 コロナ禍や東京五輪で放送が中断されるなど、不運が重なったことは否めない。それにしても、最終回の11.2%は『八重の桜』の3分の2、以後の大河では史上最低だった『いだてん』を除くと最悪だった。 大河ドラマとして好条件が揃いながら、『青天を衝け』はなぜ最終回までに視聴者のほぼ半分が消えたのか。 視聴データから浮かび上がる課題と可能性