桜を見る会 だァれもいないと思っていても・・・ 長期政権の弊害を「ちゃんと見ていた」SNS時代のエンゼルたち 井戸まさえ ジャーナリスト、元衆議院議員 永遠にその栄華が続くと思われた治世もいずれは崩壊の時がやってくる。歴史を紐解くまでもなくそれはたいてい組織内部の腐敗等「自壊」から始まる。 11月20日には桂太郎内閣を抜いて憲政史上最長となる見通しの安倍政権。10月に起こった2大臣連続の辞任の背景には党内抗争も噂され、「桜を見る会」に関わる問題では長期政権の弊害が指摘される。 森友、加計学園問題等では追及を乗り切り得た「成功体験」だが、そこでの慢心こそが安倍一強の砂の山を崩していく。 「金で買えないものの提供」で基盤増強 2006年9月に小泉政権を引き継ぎ誕生した第一次安倍内閣は自ら「美しい国づくり内閣」と命名したものの翌年8月に安倍総理の辞任で終わる。5年後の2012年に再誕する第二次安