仮想化の盛り上がりとともに,グリッド・コンピューティングが企業で注目を集めている。5月11日から東京国際フォーラムで開催中のGrid World 2006で講演するために来日した米Hewlett-Packard戦略技術オフィス チーフ・サイエンティスト兼フェローのGreg Astfalk氏に,企業におけるグリッドの利用について話を聞いた。 ---グリッドというとHPC(High Performance Computing)分野向けの技術という認識を多くの人が持っている。 グリッドがHPC分野で始まったのは事実だが,今や企業の基幹系・情報系システムでも非常に有用な技術になっている。パイプライン処理や並列処理など,HPC分野で培われた技術が後に企業のシステムで普通に使われるようになるケースは多い。グリッドもその一つになるだろう。 グリッドは広い意味での仮想化技術の一つだ。仮想化の本質は,ユーザ
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