【ワシントン=鵜飼啓】米ホワイトハウスのセイモア調整官(大量破壊兵器・国際安全・軍縮担当)は1日、ワシントン市内での講演で「北朝鮮は核実験を行うと思う」と予見した。セイモア氏は「見守るだけだ」と静観する構えを示す一方、北朝鮮が核実験を行えば制裁強化で各国が一致するだろうと警告した。 AP通信が伝えた。北朝鮮は、長距離弾道ミサイル発射を非難する国連安全保障理事会の議長声明や、北朝鮮団体に対する制裁に反発。核開発再開を宣言し、国連の「謝罪」がなければ2度目の核実験を行う可能性も持ち出している。セイモア氏は「北朝鮮がケンカを売ろうとしているのは明らか。6者協議をつぶそうとしている」と語った。 北朝鮮はオバマ政権の発足以降、強硬路線を強めており、6者協議ではなく米朝間での交渉に持ち込もうとしているとの指摘が米国などでは出ている。セイモア氏は、米政府は6者協議を通じて問題解決を目指す姿勢を堅持す