という訳でその2 【今日も地球は回る】 前回の終わりに、ベルリとアイーダの間には「カーヒルの死」という憎しみの種が蒔かれた。そしてそれはベルリにとっては「初めての人殺し」という苦悩の種でもある。 しかし意外(?)にもそんな不穏な空気は今話ではほとんど引き継がれずに話が進む。ベルリとアイーダは、別にドロドロと憎悪をぶつけ合うような間柄になってない。精々アイーダの方が多少ベルリに当たりが強めな程度だ。 何故そうならずに済んでるかのかと言えば、二人ともそんな事をしてる場合じゃないかれで、周囲が二人でゆっくりと話をさせてなんかくれないからだ。アイーダの方は調査部に連れてかれるし、そうなればベルリも家に帰らなくてはならない。二人だけで二人の間の感情のわだかまりを悠長に話している暇などないのだ。 そしてそれが何故なのかと言えば、結局のところ世の中というのは二人だけで回っちゃいないからなのだ。大佐が席を