憲法改正に意欲的な自民党、安倍晋三内閣が正式に発足した。「戦後レジーム(体制)」を規定してきた現行憲法について「改正要件を定めた96条から手を付けたい」と具体的な手順を示すなど、改憲に向けた動きはすでに現実味を帯びつつある。来年夏の参院選や連立を組む公明党との協議など越えねばならないハードルはあるが、政権発足を受けて若者らからも憲法改正や改正論議の深まりを求める声が出ている。(憲法取材班)◇ 若者の投票率アップを目指す学生団体「ivote(アイ・ヴォート)」代表で学習院大2年の上中彩慧(うえなか・さえ)さん(20)は「日本国憲法をいつまでも変えず固執するのはどうか。実質的に米国によって作られた憲法で、国民投票法ができても一度も投票できていない。自分たちの手で憲法を決めたいという思いはあります」と話している。 先の衆議院選挙では憲法論議への物足りなさを感じている。「いきなり『国防軍』の話が唐