15件の強盗強姦(ごうかん)罪などに問われた無職木下年豊(かずひろ)被告(43)に対する裁判員裁判の判決が21日、大阪地裁であった。岩倉広修(ひろみち)裁判長は「徐々に犯行態様を悪質化させた。被害者の苦痛も深刻だ」と指摘。刑法の規定に基づいて判決を3件分と12件分に分け、検察側の求刑通り計47年の懲役刑を言い渡した。 判決によると、木下被告は2007年6月〜11年9月、小・中学生だった7人を含む女性15人を襲い、3人に7〜10日間のけがを負わせたり金品を奪おうとしたりした。被告は08年3月に別の強制わいせつ致傷事件で実刑判決が確定、服役した。しかし、この時の捜査で余罪は明らかにならず、被告は服役後にも事件を重ねていた。 刑法は(1)同じ被告による複数の罪は一つにまとめて判決を出す(2)複数の事件の間に禁錮以上の確定判決を受けていれば、判決は別々に出す――と定めている。岩倉裁判長はこの規