http://miabyss.com/ 2017年7月から9月にかけて13話が放送された、つくしあきひと原作、《WEBコミックガンマ》連載の奈落の冒険譚「メイドインアビス」のアニメ版(監督=小島正幸/脚本=倉田英之、小柳啓伍)は、今年のアニメ最大級の収穫であり、文字通り最大級の「大穴」的作品でありました。全編を貫く恐ろしいまでのクオリティの高さ。本作の作品世界のすべてに設定を用意しているという つくし卿の作家性(と性癖)を余すところなく表現しただけでなく、原作の補完的な描写・エピソードまでふんだんに採り入れたアニメーションや構成・演出。そして緻密な描きこみがなされた背景美術のヴィジュアルのパワー。ロングショットでも、キャラクターがいないシーンでも、ひとつひとつの画としての「強さ」が圧倒的でありました。美術監督は元スタジオジブリ、現インスパイア―ドの増山修氏。インタビューによると、パーツ単位