全国唯一の飛び地の村、和歌山県北山村に3日、村営のコンビニエンスストアがオープンした。信号機も横断歩道もない“秘境の村”には、これまで弁当や総菜を扱う店はなく、生鮮食品は注文購入しなければならないなど、買い物の不便さが村民の悩みのタネだった。待望のコンビニ開店に村民たちも続々来店。レジには行列もできた。 設置されたコンビニは、製パン大手の「山崎製パン」(東京)と提携。村営の温泉宿泊施設「おくとろ温泉やまのやど」内の土産物の売店を売り場面積82平方メートルのコンビニに改修してつくられた。 3日は、開店に合わせて温泉入浴料半額といった特典があるオープニングイベントを実施。開店とともに店内はにぎわいを見せた。 自宅から歩いて来店し、パンや洗剤などを購入した福岡雪子さん(78)は「何でもそろってびっくり。商品をみるだけでも楽しい」。夫の車で来たという久保岡秀子さん(76)は「いつも車で1時間かけて