先日、ロシアにある銀行に、高齢者に狙いを絞った詐欺師が現れた。銀行で高齢者たちを待ち構えていた犯人は、お金を引き出して渡すよう催眠術をかけ、本人が騙されていると気付かない状態のまま逃走したそうだ。 英紙メトロなどによると、この事件が起きたのはロシア南西部スタブロポリの銀行でのこと。犯人の男は銀行の中にいる高齢者にターゲットを絞り、催眠術を使って犯行に及んだ。被害者の一人は、カウンターに向かおうとした際に男が目の前に現れ、「自分にはお金が必要なんです、助けてください」と話しかけられたというが、覚えていたのはここまで。 この後、催眠術をかけられてしまった被害者は、本人の分からぬうちに自分の口座からお金を引き出し、そのまま犯人に渡してしまったらしい。この被害者の場合、翌日に再び銀行を訪れると支店長から「あなたは預金を引き出しましたよ」と言われ、そこで自分がお金を犯人に渡していたことも思い出した。