MF文庫からガガガまで多種多様なジャンルを内包したキメラとして発展してきた「ライトノベル」。そんな肥大化したキメラだからこそ「ライト」なノベルに収まりきらない突然変異も現れます。その極北こそ『円環少女』です。 この『円環少女』という作品は、4年前に完結でアニメ化もされていないため「知る人ぞ知る」止まりかもしれません。(いくつもの理由によりアニメ化困難ともいう) けれども私の中では、人生で1000冊は読んできたライトノベルの中で『E.G.コンバット』に次ぐ2位につけているといえば、その凄さの片鱗はご理解いただけるでしょうか 本作は普段はラノベを読まない人や、24歳以上にこそ読んでいただきたい作品かな、と。 この24歳というのは、本作の主人公「武原仁」の年齢でして、年齢半分の少女に翻弄される懊悩や、年齢半分の少女に殺しをさせる凄絶な苦悩は、うちのブログの読者層にこそ刺さると思うんですよね。そう