- 哲学対話:小学生が楽しく テーマは人生、死、平等など 実践授業広がる ◇互いに問い考え深める 勉強する意欲に直結 小学校で哲学対話の授業が広がっている。先生を「進行役」に、人生や運命、幸福、平等を堂々と語り合い、小学生が哲学対話を楽しむ。哲学者、教育学者の双方から「小学校で哲学の授業を」と声も上がっている。どんな授業なのか、なぜ今、哲学なのか−−。【望月麻紀】 昨秋、東京都豊島区にある私立立教小学校で、同校初の哲学の授業があった。対象は5年生の全3学級。3日に分けて計3時間の授業だ。 哲学の授業といっても、ソクラテスやヘーゲルといった哲学者の思想の解説ではない。「白熱教室」と呼ばれて注目を集めた、米・ハーバード大学のマイケル・サンデル教授による哲学対話に近い対話型だ。哲学者で茨城大学非常勤講師の土屋陽介さん(35)がサンデル教授役、つまり対話を進める「ファシリテーター(進行役)」を務め