長崎海上保安部は6日、中国船籍の漁船「浙岱漁(せったいりょう)」(11人乗り組み)の船長、張天雄容疑者(47)を漁業法違反(立ち入り検査忌避)容疑で現行犯逮捕した。乗組員からも任意で事情を聴いている。 逮捕容疑は同日正午ごろ、長崎海保の巡視船が長崎県五島列島・鳥島の北北西約4キロの領海上で立ち入り検査をしようとした際、抵抗し拒んだとしている。巡視船は午前10時半ごろ、鳥島沖の領海内で中国漁船2隻を発見し、停船を命じたが従わず、4時間以上追尾。鳥島の西約60キロの海域で1隻を捕らえたが、1隻は逃走したという。違法操業をしていた可能性があるとみて調べている。【柳瀬成一郎】