薄暗い部屋の中で、目隠しをして食事をする参加者たち=浜松市南区 薄暗い部屋の中で目隠しをしながら食事をする「暗闇ごはん」がこのほど、浜松市内で初めて開かれた。宗派を超えた全国の若手僧侶グループ「彼岸寺」が、食育の一環で2008年から東京で開いている人気企画だ。参加者らは、舌や香りを頼りに素材や調理法を想像し、食のありがたさをかみしめながら味わった。 11月末、浜松市内の日帰り温泉施設であった会には、男女32人が参加した。部屋の前からアイマスクで目隠しされた参加者たちは、スタッフに手を引かれて着席。隣にだれが座っているのかも分からないまま、食事会が始まった。 料理は野菜中心の和食で、菜の花の昆布じめやセロリのムースなど全9品。一品ずつ料理が出されると、器の形状を確認したり、香りをかいだり。恐る恐る口に入れ、お互いに素材や味の感想などを話し合いながら食べる。 「だれかが素材を言うと、(