女性初の「総理総裁」。自民党の野田聖子幹事長代行はその頂をめざし、挫折を繰り返してきた。過去3度にわたって総裁選に意欲を見せてきたが、いずれも立候補に必要な20人の推薦人を集められず断念した。そしていま、菅政権下で選んだ道もまた平坦(へいたん)ではない。 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言は、改めて日本における男女間の不平等をクローズアップすることになった。 自民党に所属する女性議員のトップランナーの一人で、これまで「選択的夫婦別姓」など男女の不平等是正に取り組んできた野田氏の発言にも注目が集まった。その野田氏は慎重な物言いに終始する。 野党の女性議員は森氏の発言に抗議して白い服を着て国会に臨んだ。そのことを問われると、「言葉の積み重ねが国会議員の仕事。自由だと思うが私はしない」と応じた。 二階俊博幹事長がボランティア辞退の動きについて「瞬間的」などと述べて批