七転び八起きのベンチャー経営者と言えば、宇野康秀氏が思い浮かぶ。父が抱えた800億円もの借金を返済しながら事業を正常化させ、音楽配信のUSENを上場へと導いたかと思えば、2年間で1100億円もの損失を計上。代表権のない会長に退き、300人の社員を引き連れて動画配信の新会社、U-NEXTを立ち上げると、わずか1年半で黒字化し、2014年12月には東証マザーズへ上場させた。そんな生来の起業家が語る「原点」とは? (下)損失1100億円でも「やればできる」不屈の起業家精神 >> 順調一筋の人生ではないですね、残念ながら。USENだってもともと継ぐつもりはなかったですし、オヤジから「会社を引き受けてくれ」と言われた時だって、はじめは断ったんです。 でも、まあ、「こんな悲しい時に、息子にも見捨てられるのか」って母に泣きつかれたりして。ほかにやれそうな人間もいなかったですし。にしても、「なんでオレに言