ユーザーが発するIT用語が正しい意味で使われているとは限らない。往々にして伝えたい思いがすれ違ってしまうのだ。難しいものですね。 ある日の午後、オフィスのエレベーターホールで突然呼び止められたわたし。振り向くと声の主は、友人兼同僚のA美だ。 A美 あ、ちょうどいいところに! 地獄にホトケってこのことよね~、助かったわあ まだ助けてないって。 (心の中で)そうツッコミつつ、相手をしてあげる。 わたし どーしたの? A美 さっきからコピーができないのよ……。助けてお願い! A美はわたしの腕をつかみ、引きずっていく。拒否権は無しですか? 仕方なく、ついていくわたし。 連れて行かれたのは彼女のデスク。待てよ? コピーができないって言っていたのに、なぜ行き先がコピー機ではなく、彼女の席なのかしら? A美 これよ、これ。さっきから何度もコピーしてるのに、全然できないの。 彼女が指差しているのは、どう見