2016年のグラミー賞はテイラー・スウィフトが3冠を達成しました。10年前の2006年にデビューした頃は、カントリー歌手として、バンジョーやスチールギターを多用する落ちついたカントリー・ロック調の曲を歌っていた彼女は、この数年、カントリーの枠にこだわらずにさまざまな曲調のポップスをヒットさせ続け、いまや全米を代表するポップス歌手となりました。 今回取り上げるのは、そのテイラー・スウィフトの少し以前の曲、「私たちは絶対に絶対にヨリを戻さない We are never ever getting back together」(2012)です。グラミー賞の対象となった『1989』を経過したいま改めてきくと、ずいぶんとかわいらしい曲に感じられますが、それをあえて取り上げる理由の一つは、タイトルの長さにあります。 洋楽の邦題には長いもの短いもの、いろいろありますが、テイラー・スウィフトの「私たちは絶対