2016年12月9日、韓国国会は朴槿恵(パク・クネ=1952年生)大統領に対する弾劾訴追案を圧倒的多数で可決した。この日の夜、大統領の職務は停止になり、大統領府(青瓦台)で憲法裁判所の罷免是非の判断を待つことになる。 「血の涙が出るというのはどういうことかと思っていたが、今やっとその意味が分かった」 12月9日午後4時過ぎ、国会で弾劾訴追案が可決になると朴槿恵大統領は閣僚懇談会を開き、こう話したという。弾劾に追い込まれる事態になったことを謝罪し、閣僚のこれまでの仕事ぶりをねぎらった。 18年周期 韓国メディアによると、大統領は「血の涙」に言及し、一部閣僚は涙を浮かべたという。 大統領の心情を察するに、こういう言葉も出ることは分からなくはないが、圧倒的な韓国の国民は、「大統領はまだ事態の深刻さを理解できないのか」と同情する声はほとんど聞こえない。 「18年周期の悲劇」 韓国では、朴槿恵氏の人