システム関連コストの削減は、情報システム部門にとっては大きなミッションだ。今回は効果的なシステム投資を実現するための見積もりの方法について考えていこう 皆さんは業者の提示する見積もりが妥当だと判断して契約をしているだろうか。「一式いくら」で金額を提示され、こんなものだといわれて十分納得できないまま契約していないだろうか。前回述べたように、質の良い仕様書を作成したなら、それに値するだけの見積書の提示を求めることができ、その妥当性について業者と納得いくまで交渉・商談することが可能だ。 単に「もっと安く」という水掛け論や不当な値引き要求は、結局、見えないところで手抜きされ品質が悪化する。「安かろう、悪かろう」では、最小の投資で最大の効果を生むシステムにならない。 見積もりをどう取ればよいか ハードウェアにしろソフトウェアにしろ、見積もりは決して専門家にしか理解できないものであってはならず、利用者