兵庫県尼崎市の臨海部にあるパナソニックのプラズマパネル工場。一番奥が太陽電池の生産に転用される第1工場=朝日新聞社ヘリから パナソニックは20日、プラズマテレビ用パネルを作る尼崎工場(兵庫県尼崎市)の生産設備の一部を中国・上海工場に移すと発表した。中国での需要増に対応する狙いだ。跡地は太陽電池の生産に転用する。シャープも亀山工場(三重県)の液晶パネル生産設備の一部を中国企業に売却し、来年春までに稼働予定のこの会社の工場からパネルを購入する予定となっており、中国でテレビ生産を強化する動きが加速している。 パナソニックが上海に移すのは、尼崎工場の三つの生産棟で最も古い第1工場の設備で、生産能力は月12万台分(42型換算)。現在の上海工場近くに新工場を建て、2012年4月から稼働させる。 工場建設を除く移設費用は約100億円という。 中国では薄型テレビの需要が急増。12年の市場規模は日本