8月の衆院選で大量当選した民主党議員の宿舎不足問題を解決するため、衆院は老朽化を理由に2007年に閉鎖した青山議員宿舎(東京・六本木)を再利用することを決めた。年内に改修工事を終え、年明けから希望者の入居を開始する。 衆院の議員宿舎は現在、300戸が入居可能な赤坂宿舎(東京・赤坂)の1か所。衆院選で308議席を獲得した民主党には、選挙前の71戸を大きく上回る189戸が割り当てられた。増加分の多くは惨敗した自民党への割り当て分だった。 ただ、自民党の落選者には都内に自宅を持つベテランもいたため、新人と元議員が195人当選した民主党では二十数人の希望者が入居できない状態となった。 現在は自宅通勤や、必要な場合はホテルに宿泊したりしているが、臨時国会開会を控え、衆院議院運営委員会で対応を検討していた。 1962年に完成した青山宿舎は40戸が入居可能。再利用には、内装や水道管などの補修が必要となる