性能レポートをお届けしてからだいぶ経ってしまったが、内部解析レポートをお届けしたい。実のところ、性能レポートを掲載した後で、AMDはPhenom II 955 Black Editionなど、Socket AM3/DDR3に対応した製品をリリースしており、テスト構成がやや古くなってしまった。そんなこともあって、内部解析編ではテストをちょっとやり直すことにした。 Photo01: これはES品ではなく製品版。OPNもそれに準じたものになっている。 比較対照としては、従来のPhenom X4 9950とPhenom II 940 Black Editionに加え、Phenom II 955 Black Editionも追加した(Photo01)。もっとも、CPU-Zで確認する限り、動作周波数以外の差は見て取れない(Photo02,03)。 Photo02: こちらはPhenom II 955の
Earlier this year, a Korean source had pointed out an easy method to enable a fourth core on the Phenom II X3. This was made possible by the way AMD has been designing its triple-core and dual-core processors based on the K10 "Stars" architecture: by disabling one or two cores on the quad-core die. "Sloppy" BIOS coding lead to the Phenom II X3 anomaly. It looks like a somewhat similar mod enables
●2011年にCPUアーキテクチャを変革するIntelとAMD PC&サーバー向けのx86 CPUにとって、おそらく2011年が次の大きな転換点となる。単なるアーキテクチャの変わり目ではなく、10年に1度のターニングポイントだ。 IntelとAMDの2011年までのCPUロードマップが見えてきたことで、x86 CPUワールド全体の大きな流れが見えてきた。簡単に言えば、2004年から2010年の「マルチコア化時代」が終わりを迎え、2011年からは「マルチコア+ベクタ拡張+システム統合時代」に入る。2011年がCPUアーキテクチャの方向が再び変わるターニングポイントとなる。今年(2009年)から来年(2010年)は、そのための助走時期で、慣性でマルチコア化が続く時期となりそうだ。 昨年末から今年にかけて、IntelとAMDの双方が、CPUコアアーキテクチャの転換を2011年に据えたことを明らか
●Intelの攻勢で次のラウンドに突入 米国時間の3月16日、IntelはAMDに対し、同社が2001年に締結したクロスライセンスを侵害していると通告したことを明らかにした。Intelは、AMDが製造部門を分離して設立した「Global Foundries」(これまでThe Foundry Companyという仮称で呼ばれていたAMDの旧製造部門)は、クロスライセンス契約で定められるAMDの完全子会社ではなく、したがって2001年のクロスライセンスによる技術ライセンスの対象と成り得ないとしている。 それどころか、AMDがATICと共同出資でGlobal Foundriesを設立したこと自体が、クロスライセンスの守秘義務違反であると述べている。さらにIntelは、クロスライセンスのうち、この問題に関連した部分について公開することをAMDに提案したが、AMD側がそれを拒否しているとも述べている
Intel、AMDに対しクロスライセンス違反を主張 ~「Global FoundriesはAMDの子会社ではない」 3月16日(現地時間)発表 米Intelは16日(現地時間)、同社が2001年に米AMDと締結した特許クロスライセンスの契約について、AMDが違反を犯しているとの通知をAMDに宛てたことを明らかにした。 Intelが問題としているのは、このクロスライセンス契約の定義において、AMDの製造部門を分離して新たに設立されたGlobal Foundriesが、AMDの子会社にはあたらないということ。そのため、Global Foundriesには、クロスライセンスが適用されない、つまりクロスライセンスを用いた製品の製造をできないと主張している。 加えてIntelは、AMDと投資会社ATICとの間の取引構造が、クロスライセンス契約の守秘部分を犯していると述べている。 Intelは、AMD
AMD requests manufacturer to remove buggy BIOS that enables 4th Core on the Phenom II X3 processors(ocworkbench.com) Board Makers Confirmed Phenom II X3 Unlocking(VR-Zone) SocketAM3のPhenom II X3 710, 720で4番目のコアを動作させることができると報告したが、AMD台湾はマザーボードベンダーにこのようなバグ入りBIOSをリリースしないよう求めた。そして新BIOSではこのバグを修正するようアドバイスしたという。 VR-Zoneによると4コア化が可能なPhenom II X3は製造週が0904のものに限られるようです。 OCWの話では今後のBIOSではこの裏技はつかえなくなる可能性がありますが、そも
●半導体業界のファブレス化のトレンドとAMD 現在、伝統的なCMOS技術は限界に近づいたため、プロセスの移行が難しくなりつつある。そのことが、プロセス技術開発と新Fab建造のコストを押し上げている。コスト増は、IDM(独立半導体メーカー)を圧迫し、IDMに自社Fabでの新プロセスでの製造を諦めさせ、ファブレスへの移行を促している。半導体製造Fabを分離するAMDの動きは、こうした半導体業界全体のトレンドの一例に過ぎない。 AMDは、こうした半導体業界全体の大きなトレンドを浮き彫りにした。同社によると、製造キャパシティを分社して、ファブレスモデルに移ることは、この状況では合理的な判断だという。ファウンドリの需要が伸びるため、ファウンドリカンパニを立ち上げることにビジネスチャンスがあるとAMDは説明する。AMDの動きは、業界全体の動きに対応して、そこで成功するため戦略だという位置づけだ。 AM
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ AMDが新マイクロアーキテクチャCPU 「Orochi」と「Ontario」を2011年に計画 ●CPUロードマップとFab計画の全貌を明らかに AMDは11月13日(日本11月14日深夜)に行なったアナリスト向けカンファレンス「2008 Financial Analyst Day」で、2011年までのプロダクトロードマップを発表した。昨年(2007年)のAnalyst Dayで、ロードマップからいったん姿を消した次世代CPUコア群「Bulldozer(ブルドーザ)」と「Bobcat(ボブキャット)」が2011に再登場した。BulldozerベースのデスクトップCPUは「Orochi(オロチ)」、Bobcatベースのウルトラポータブル/ミニノート向けCPUは「Ontario(オンタリオ)」となる。 これらのCPUのプロセス技術は32nmとなる。また、
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ AMDはファブレスに向かう? 製造部門を分離する生き残り戦略 ●AMDが抜本的な会社再編計画を発表 「AMDは、ファブレス(Fabless)企業になるのか」 答えはイエスでもありノーでもある。 AMDは、10月7日に、Webキャストで企業形態を改革する新戦略を発表した。それによると、チップメーカーとしてのAMDから、製造Fabを運営する部分は分離される。スピンオフしたチップ製造部門は、AMDとアラブ系資本で設立する新しい企業へと移管される。The Foundry Companyと仮称される新しい製造会社は、AMDのチップだけでなく、ファウンドリとして他社のチップも製造して行く。 AMDは、この取引によって、自社だけではまかなうことが難しい、新Fabの建造や新プロセスの開発のための膨大な資金を得る。また、自社製品だけでは埋めることが難しいFabキャパシ
●ファブを分離して製造会社を設立 10月7日、AMDは“Asset Smart”戦略に関するカンファレンスコール(電話を中心にした説明会)を開催し、かねてから噂されていた製造部門の分離を含む事業再編計画を発表した。それによると要点は2つ。 1.製造部門の分離 AMDは製造部門の施設、知的財産権、従業員、負債を分離、アブダビの投資会社Advanced Technology Investment Company(ATIC)と共同で設立する半導体製造のファウンダリ会社(暫定的にThe Foundry Companyと呼ばれる)に移管する。ATICはThe Foundry Companyの経営権の見返りとして、AMDに7億ドルを支払うほか、The Foundry Companyに14億ドルを出資する。 The Foundry Companyは、AMDとATICのみを株主とする。両社は対等の議決権を
北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.) Chief Executive of AMD: We Are Going to Go Away from a Captive Fab Model to Fabless Model.(X-bit labs) AMDのCEOはインタビューで製造設備を売却し、ファブレスモデルへ転換する計画が順調に進めらられていると述べた。詳細は伝えられなかったが、AMDのファブレス化は既に決定されたものと見られる。 「我々はCPU部門でファブを専有する(現在の)ビジネスモデルからファブレスモデルへの転換を行っている。ファブレス化は製造設備に対するコスト負担という重荷から我々を開放してくれる。そういうわけで従来のファブレス半導体会社と同じモデルをとることにした」とAMDのCEOであるDirk M
●よりリスクの少ない方向へと変わったAMDロードマップ AMDがサーバーCPUロードマップを更新した。新しいロードマップの最大のポイントは、来年(2009年)のネイティブ6コアCPU「Istanbul(イスタンブール)」投入と、2010年の12コアCPU「Magny Cours(マニクール)」の投入。現在の4コアから2年後には3倍の12コアに持って行くプランだ。12コアは、2個のダイ(半導体本体)を1パッケージに封止する「MCM(Multi-Chip Module)」による製品と見られる。 一見華やかなAMDの新ロードマップだが、実際にはその影で後退した要素も多い。まず、CPUコアマイクロアーキテクチャの刷新となる「Bulldozer(ブルドーザ)」コアの投入は、2011年以降にずれたと見られる。ネイティブ8コアCPUの投入も後退し、CPUソケットの刷新とそれに伴うDDR3メモリサポートと
AMD、45nmプロセスで製造されたPhenomを初公開 ~CATALYST 8.3で3GPU、4GPUをサポートへ 会期: 3月4日~9日(現地時間) 会場: 独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe) ドイツ・ハノーバーで3月4日(現地時間)に開幕したCeBITの会場において、AMDは記者会見を開催し、「AMD 780チップセット」と「Athlon X2 4850e」の2つの新製品を発表した。さらに、AMDは2008年の第2四半期の終わりに出荷を予定している次世代ノートPC向けプラットフォームの“PUMA”に関する詳細や、CrossFire Xの3/4GPU構成に対応した新しいCATALYST 8.3の詳細、さらには2008年後半にAMDが出荷を予定している45nmプロセスルールのPhenomのウェハなどを公開し、実際に動作する様子をデモしてみせるなど、満載の内容と
既にレポートもある通り、AMDは昨年公約通りNative Quad CoreであるPhenomを発売した。ただ倍率固定のPhenom 9500/9600はいきなり値段を下げており、本来なら多少プレミア付きで販売される筈のBlack Editionすら比較的安く手に入ってしまう状況は、ちょっと異常と言わざるを得ない。その一方、より上位モデルであるPhenom 9700/9900に関しては、今年第2四半期まで出荷がずれ込むといった話すら出ている。 勿論こうした状況は(既に広く知られている通り)発熱の多さに起因した動作周波数の上がらなさが主要因であり、加えてTLBのErrataが足を引っ張るという形。AMDにしてみれば踏んだり蹴ったりの状況に陥っている訳で、まずはTLBのErrata修正、ついで45nmプロセスへの移行という形でこの苦境を脱したいとしている訳だが、話はそう簡単ではな
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