かつてWindowsにはライバルと目されたOSがあった。米IBM社のOS/2である。もともとは米Microsoft社と共同で,MS-DOSの「次」を担うOSとして開発された。CPUのメモリー保護機能に対応し,マルチタスク処理を実現したOSである。ところが,Windowsにその地位を奪われ,市場からは消えてしまったかのように見える。OS/2の技術支援,製品企画を担当し,現在もサポートを続ける人物が日本IBMソフトウェア事業パーベイシブ・コンピューティング営業部 製品企画担当の首藤薫氏である。首藤氏にOS/2の歴史と現在の状況を聞いた。 IBMの初めてのパソコン「IBM PC」は,IBMがアーキテクチャを担当し,各パーツを外注して作られた。CPUは米Intel社,OSはMS-DOSを採用した(IBMの製品名はPC-DOS)。MS-DOS/PC-DOSはOSのカバー範囲としては不十分で,マルチタ
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