仙台平野、津波の歴史検証 郷土史家の飯沼さんが新著 仙台平野を襲った津波についてまとめた「3.11その日を忘れない。」 東日本大震災前から巨大津波の襲来を警告していた仙台市の郷土史家飯沼勇義さん(80)が、新著「3・11 その日を忘れない。 歴史上の大津波、未来への道しるべ」を出版した。 3章構成で、飯沼さんが50年以上かけて集めた地域の伝承などを基に、宮城県沿岸を襲った大津波についてまとめた。 飯沼さんによると、仙台平野には約200年周期で大津波が起き、過去2000年間で11回に上ったという。文献や伝承などを基に、約1900年前には「貞観津波(869年)をも超える史上最大の巨大津波が起きた」と指摘。この津波で仙台平野全域が海中に沈んだとみている。 飯沼さんは1995年に「仙台平野の歴史津波 巨大津波が仙台平野を襲う!」(宝文堂)を出版。津波対策の充実を講じるよう行政に陳情したことも