行動経済学により「人間が必ずしも合理的な行動をとらない」ということが証明されたが、それはまさに購買活動にこそあてはまることなのだ。 例えば、日々の必需品を買いに行っているはずのスーパーマーケットの“レジを通る商品の8割を「計画外の購買商品」が占めている”といった事実は、その象徴的事例と言える。このような生活者の不思議な行動・・・「計画外の購買行動」について、行動経済学を引用し、解説した例はこれまでにも数多くあったが、「そのような購買行動を意図的に引き起こさせるという試み」そのものについては、「非合理的な取り組み!?」と初めから諦められてしまっているせいか、ほとんど例がなかったように思う。 先月発売となった『売れるロジックの見つけ方』は、そんな計画外の購買行動を発生させる「生活者の心の中の、不思議な購買ロジック」=売り手側にとっての『売れるロジック』・・・直観的で非合理的な心理変容の仕組みを